アクトレスの未来を信じて
エンデベッドスシテムシペスャリスト試験(以下ES試験)を受験し合格しました。
絶妙にアナグラムしてるのは無意味な検索避けです。
読者各位に特にニーズが有るとは思えませんがせっかくなので書いておきます。
(ちなみにTwitterのTLでこの資格を持っている人、自分以外に一人しか知らない)
あとアクトレスの未来は特に関係ありません。
<ES試験とは>
詳細は下記IPAのweb参照。
http://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/es.html
端的に言えば組込みソフトウェア開発の試験で、一日かけて筆記試験を受ける。
午前I, IIと午後I, IIの4つに区分され、先にやった区分で合格点を取れなければ
その後の区分は採点すらされないという鬼畜な試験。
情報処理技術者試験自体は春秋の年二回ありますが、ESは春のみの実施。
<受験の背景・経緯>
情報処理技術者試験は学生時代に取った基本情報技術者以来になる。
当時私は情報系の学科ではなかったけれどそれなりにプログラミングができたので
そのときは午前の勉強だけして午後はぶっつけ本番で普通に受かってしまった。
入社していくらか組込みソフトウェア関連の仕事をしたので(今はやや違う)
力試しに受けてみようといつからか思っていたものの、
いつも申し込み締め切りを忘れ先延ばしになってたが今回はなぜか思い出した。
本来ならばまず応用情報技術者(春秋実施)を受けるのが筋なんだろうけど、
ESは春しかないのでここで一発で受かったろう、ということで申し込み。
高度区分試験(スペシャリスト系)初受験となる。
<試験前日までの勉強>
3月から勉強を始めて、主に通勤時に参考書を読んだ。
あとアイカツ!を毎週欠かさず見た。
最初は午前I, II用の勉強をひととおり、参考書二冊一周ずつやった。
というのも午前に受からなければ午後試験が無意味になってしまうのと、
午前は出題範囲が圧倒的に広い(専門外の高難度の問題が出る)のとで、
まず午前を通過することを目標にした。
ほぼ通勤時のみの勉強で、これまで高度区分試験は未受験だったこともあり
全範囲を抑えるのに1ヶ月以上かかった。
とはいえ、午前は過去問とまったく同じ問題も結構出るので、
やればやったぶんだけ点数になる模様。
その後適当にピックアップした何年分かの過去問をひと通り解いてみたら
初見でもだいたい8~10割できたのでこれは余裕案件じゃろと思っていた。
午後は割と勉強のしようがないなあと思っているうちに前日になってしまったので
とりあえず午後I, IIの過去問を一回ずつ通して時間を測って解いてみる。
時間が足りないし答え合わせしても題意に沿った解答なのかいまいちわからず。
練習での出来としては確実に解けたの5割くらいで、ヤバいと思いつつ
あとはもう運次第やな、みたいな空気のまま本番へ。
<当日 4/21> //以下は受験当日のメモ書きのコピペです。
前日は2時に寝て(1時ではない)、6時に起きて適当に復習。真面目か
ニチアサをまったく見れず会場へ向かう。会場は神奈川のド田舎律
ちなみに学生時代に基本情報技術者を受験した時は会場が近所だったので
プリキュアAパートだけ見てからダッシュで会場に行き受験した(受かった)
昼ごはんのサンドイッチとスニッカーズを購入し会場へ。
30分前行動なんてデートでもやらないのだけど、
久しぶりのまともなお受験ということで奮発してみた。
会場にはいかにもエンベデッドめっちゃ得意です!みたいなオーラの受験者ばかりで
どちらかというとロリペドクソ野郎の私は居場所がなかった。
こんなことなら大人しく家でプリキュアを観ていればよかった。
基本的に試験は長丁場で疲れる。
途中休憩はあるが、9時半開始16時半終了とか情報処理技術者は体力が命!
みたいな空気出すのマジでやめて欲しい。
午前はまあ時間を使いきって全部解いて、初見の問題も割と多かったけど
まあまあ解けたという感触。
午後はソフト系とハード系の選択問題があり、自分はソフト系を選択。
午後IIは2時間で1問を解くのだけど、
問題の解説(対象とする装置の仕様など)だけでA4で6ページあるので
素早く正確に題意を汲み取らなければならず、けっこう忙しい。
時間が厳しく、ちょうど解答欄を埋め終わって検算推敲できず、といった具合。
全然ダメ、という感じではないので配点次第でぎりぎり合格ラインか否かだと思う。
そのあと友人と塚田農場でワイワイ飲酒なうして帰宅してニチアサ録画観て寝た。
// 受験当日のメモここまで
<結果>
午後がぎりぎり。午後Iは自己採点より低く、午後IIは高いという有様なので
午後IIは正答率が悪く、部分点などで下駄が仕込まれたかも。
(あてにした解答速報の配点予想と乖離している)
ちなみに今回の合格率は17.0%と少し高めらしい。
<所感>
午前はとりあえず過去問をひたすら解いて範囲を抑えておけば大丈夫という印象。
専門外で初登場の問題は基本的に対処出来ないけど(四択なので運次第ではある)、
過去問と同じあるいは類題を確実に回答できれば余裕で合格ラインっぽい。
午後は本当に時間がない。
今回ソフト系を選択したけど、あとで見たらハードのほうが簡単そうに見えた。
でも問題を読んでから選択などしてたら絶対に間に合わないので、
得意分野で決め打ち安定っぽい。
出題テーマは毎年変わるので、ピンポイントな勉強は無意味だと思うけど
ソフトならタスク設計、リアルタイムOSの動作、センサ・アクチュエータの知識、
あと技術系の基本的な算術(回転数とかbit rateとかそういうの)
らへんを抑えておくことと、題意と仕様を確実に理解することが重要だと思う。
こっちの実装のほうが良い、とか考えだすと泥沼で、素直に出題どおりの内容で
妥当な回答を導出するよう心がければ部分点ででもどうにかなるっぽい。
計算問題などは題意さえ見誤らなければサービス問題だと思う。
(かくいう自分は自己採点によると筆算を間違えていて減点されたっぽい)
ES試験はプロフェッショナル試験という扱いで専門性が高い分野ではあるので
未経験だと少し厳しい(特に午後)とは思いますが、
逆に自分のように少しでもかじった人ならちょっと勉強すれば
取りやすい資格なのかなと思います(たぶん受かったからこう言っている)。
国家資格ではありますが持っているからといって特に得することもありません。
(会社によっては十万円くらい報奨金がでたり毎月の手当が出るらしいけど)
この分野で最低限の知識はありますアピール程度にしかならないと思いますが
それでも合格するのは嬉しいですね。
たまにこうやって資格試験の勉強などをしてみるのも良いものです。
気が向いたら秋のネットワークスペシャリスト試験でも受けようかと思います。
余談ですが、アイカツ!を毎週欠かさず見たのも大きかったのかなと思います。
アイカツ!カードの力を信じて努力していれば受かると思います。
合格祝いにアイカツ!カードください(・㉨・)