負帰還増幅回路

私たちの冷たいコーラ活動

なあ、交換日記しようや…

早く帰宅した時くらいなんでもいいからブログを更新しようと思います。

 

現在のTwitterでのスクリーンネームが「交換日記」なので交換日記にちなんだ思い出話でもしようと思います。ちなみにこのスクリーンネームになった経緯を端的に申し上げると下記ツイートが発掘されたせいです。ご参考。

 

 

 

交換日記と言っても、大多数の方が想像する形式、すなわち一冊のノートを使ってそれに複数人で日記を書いて回していくという形式での交換日記の経験は実はありません。一番それに近いものとしては中学生の頃友人と二人で創作した物語を一冊のノートに書いていくというのをやっていましたが割と黒歴史と呼べる次元のもののような気がしますので割愛します。

 

"日記の交換"という観点でいうとこれもまた中学生の頃に経験があり、交換の方法としては何とFAX(ファクシミリのことです)を使用したものでした。

ノゾミちゃん(仮名)というバレー部の部長で体育委員長だった女子と何故かFAXで日記(というかそれに準ずるもの)をお互い送り合うという行為を、毎日ではないものの1年くらい続けていました。中学生の頃、携帯電話などというものは持っておらずインターネット回線もまだあまり普及していなかった時代、というのが背景にあるとはいえ、あえてFAXで手紙然としたものを送るような中学生、今考えても何がしたかったのかよくわかりません。

 

きっかけはなんでもなく、ノゾミちゃん(仮名・14歳・バレー部部長)がいきなり「B'zの稲葉sanサイコー」とだけ書かれたFAXを寄越したことから始まるのですが、実際のところ私はB'zの稲葉sanじゃないので「いやがらせやめろ」とだけFAXで返信した、みたいなものだっと記憶しています。

FAXの内容はまあ特に色っぽい話もなく、その日にあったことを書いていくのですが、同じ学校の同じクラスで同じ生徒会(私は体育副委員長だった)で、だいたいの時間は一緒にいるので、話題は家に帰ってからのことかお互いの別の友人の話などであり、そんな意味のない情報共有に使われていた我々の家のFAXおよび感熱紙のことを思うといたたまれません。

 

お互いの家のFAXは親がビジネスのために用意したもので、それを勝手に使っているわけです。いつ送られてくるかお互いわからないため、届いたFAXを見るのは親が先だったりするので迂闊なことは書けないという縛りもあり(実際何度も親に中身見られては冷やかされた)、まったくFAXでやりとりするのにはデメリットしかありません。ヘッダ部分に相手の送信者(親の名前)が記録されるので、今考えると何だか親の承認を受けた書類という感じです。

しかもノゾミちゃん(仮名・14歳・バレー部部長・背が低い)は私のことをとても雑な名前で呼ぶ、例えば英語の授業で教科書を読むのを教師に当てられたときの配役(純子だとかゴルバチョフだとか)で呼んだりしており、その日は『To: ゴルバチョフ」などと書いて送ってくるため、親も「ゴルバチョフ宛にFAX来たんだけど」とか言って私の部屋に届いたFAXを持ってくる羽目になっていました。さすがにうちの親もバカじゃないので元ソ連大統領宛の間違いFAXではないと理解していたようです。

 

FAXによるコミュニケーションは、他の手段と違っていくらか特徴があるように思います。

  • 手紙と違い自分が記載した内容が原本として残る。届くのはむしろコピーであり、生々しい自分の作成した書類が残っていく。読み返すとだいたいつらい。
  • メールと違い手書きである。ワープロもパソコンもありましたがわざわざそっちで書いて送るなんてことはせず手書きで文面を作成していた。絵も自由に書けるので私はよくパンダの絵を書いてお茶を濁していた。
  • 電話と違い即時性がない。これはある意味楽ちんだが実際のところ電話しながら「今からFAX送るからな」とかもやってたので特に活かせてない。
  • 前述のとおり個人端末でないことから他人に見られる。異性との手紙交換としては最悪でありもはやそういうプレイとしか思えない。

メリットと感じられるものは今現在のテクノロジーによる手段と比較して皆無ですが、それでもそういうものを使ってやりとりしていたのもいい思い出です。ちなみにノゾミちゃん(仮名・14歳・バレー部部長・背が低い・胸が小さい)とはこのやりとりの途中から付き合うことになったのですが、別の高校に進学し私は家を出てFAXが使えなくなったので、とりあえず手紙でやりとりしていたもののすぐに別れてしまいました。FAXで始まりFAXとともに終わった恋、センチメンタルですね…。

若者各位におかれましてはLINEやメールが如何にありがたいプラットフォームかをしっかりと理解した上で、異性とのイチャコラコミュニケーションにご活用いただければと思います。でも今一番アツいコミュニケーションツールは糸電話ですね。たまこラブストーリー、いいよね…

 

実家の私の机の中のでかい菓子箱におそらくまだ眠っているこれらのFAX、今度帰省した時にでも読んでみようと考えています。おそらく死にたくなるだけだと思います。

また、交換日記の申し出は随時受け付けておりますのでTwitterの方にご連絡ください。ただし女子中学生に限ります。

 

おわり